結婚式の費用は「総額」ではなく「自己負担」で考える
結婚式の費用を調べると、まず出てくるのが総額の平均です。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では、挙式・披露宴の総額は343.9万円でした。
ただし、この金額をそのまま自分たちで払うわけではありません。
同じ調査でご祝儀の総額は205.6万円、差し引いた自己負担は161.3万円です。
さらに親・親族からの援助を受けた人が74.2%(平均168.6万円)いて、自己負担が0円以下だった人も8.9%います。
| 項目 | 金額 | 意味 |
|---|---|---|
| 総額 | 343.9万円 | 式場に支払う金額の合計 |
| ご祝儀総額 | 205.6万円 | ゲストからいただく金額(52.0人分) |
| 自己負担 | 161.3万円 | 総額からご祝儀を引いた額(親援助を除く) |
| 親・親族の援助 | 平均168.6万円 | 74.2%が受け取っている |
つまり、「343.9万円が必要」と考えるのは実態と違います。
用意すべきなのは自己負担の部分で、そこに親援助が入るかどうかで金額はさらに動きます。
当サイトのシミュレーターは、この「自分たちが実際に払う金額」を出すために作っています。
人数を減らしても、自己負担は減らない
費用を抑えたいと考えたとき、多くの人がまず「招待人数を減らす」ことを検討します。
しかしこれは、総額は下がっても自己負担はむしろ増える選択です。
理由は、費用が2種類でできているからです。
挙式料・衣裳・写真・演出は人数に関係なくかかる固定費で、人数で割れません。
一方、料理・引出物は1人あたり約2.9万円の変動費です。
ここでご祝儀と比べます。
1人あたりのご祝儀は平均3.8万円、変動費は2.9万円。
1人招くごとに、差額の約9,000円がプラスになります。
逆に言えば、1人減らすたびに自己負担は約9,000円ずつ増えていきます。
親族中心の少人数婚では、この差がさらに大きくなります。
親族のご祝儀は1人あたり5〜7万円と高く、変動費を大きく上回るためです。
家族婚では1人増えるごとに自己負担が約4.5万円ずつ減る計算になります。
コストを下げたいなら、削るべきは人数ではなく会場タイプ・日取り・持ち込みの可否です。
詳しくは費用・自己負担額シミュレーターと家族婚のページで計算できます。
誰を呼ぶかで、自己負担は変わる
同じ人数でも、どういう間柄の人を呼ぶかで自己負担は変わります。
ご祝儀の相場が間柄ごとに違うためです。
| 間柄 | ご祝儀の目安 | 変動費2.5万円を引いた効果 |
|---|---|---|
| 親族 | 7.7万円 | 1人あたり +5.2万円 |
| 上司 | 4.2万円 | +1.7万円 |
| 恩師 | 4.0万円 | +1.5万円 |
| 友人 | 3.0万円 | +0.5万円 |
この差は、人数が増えるほど効いてきます。
同じ30人を招いても、親族中心か友人中心かで自己負担は88万円変わります(総額はどちらも183万円で同じです)。
友人を10人増やしても自己負担は5万円しか減りません。
誰を呼ぶかは費用だけで決めることではありませんが、金額がどう動くかを知ったうえで決められるようにしておく価値はあります。少人数結婚式の招待構成シミュレーターで確認できます。
お金が足りないときに、先に知っておくこと
資金が不足しそうなときに、事前に知っておくと判断が変わる点が2つあります。
ひとつは「結婚新生活支援事業(最大60万円)は結婚式の費用には使えない」ことです。
対象は住居費と引越費用に限られます。
「結婚助成金を活用しよう」と書いている記事もありますが、式の費用に充てることはできません。
もうひとつは支払いのタイミングです。
前払いの会場では、ご祝儀を受け取る前に総額を立て替える必要があります。
最終的な自己負担が同じでも、一時的に用意すべき金額はまったく違います。
資金に余裕がない場合は、「後払いができるか」を会場選びの条件に入れてください。
不足額がいくらで、月いくら貯めれば間に合うのかは資金不足額シミュレーターで計算できます。
借りた場合の利息(年5%・10%・15%)の比較も載せています。
4つのツールの使い分け
| 知りたいこと | 使うページ |
|---|---|
| まず全体の費用と自己負担を知りたい | 費用・自己負担額シミュレーター |
| 誰を何人呼ぶかで金額がどう動くか | 少人数結婚式の招待構成 |
| 親族だけの家族婚を考えている | 家族婚の費用 |
| 資金が足りるか不安・貯め方を知りたい | 資金不足額シミュレーター |
よくある質問
- 結婚式の費用は、誰が払うのが普通ですか?
- 決まりはありません。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024では親・親族から援助を受けた人が74.2%(平均168.6万円)で、自己負担が0円以下だった人も8.9%います。
両家で折半、新郎新婦がゲスト人数の比率で分ける、といった分け方が一般的です。 - 最初の見積もりから金額が上がると聞きました。
- 上がります。
初回見積もりは最低ランクの料理・装花・衣裳で組まれていることが多く、打ち合わせで実際に選んでいくと差額が積み上がるためです。
見積もりの段階で「このランクは何が含まれているか」を項目ごとに確認しておくと、後からの増額を抑えられます。 - ご祝儀はいつ受け取れますか?
- 当日の受付です。
そのため前払いの会場では、ご祝儀を受け取る前に総額を支払うことになります。
最終的な自己負担が同じでも、一時的に用意すべき現金は大きく変わるため、支払時期は必ず確認してください。 - 自己負担0円で結婚式はできますか?
- 条件がそろえば可能です。
実際に調査でも8.9%の人が自己負担0円以下でした。
成立しやすいのは親族の比率が高く、親からの援助があり、会場の固定費が抑えられているケースです。
詳しい成立条件は費用・自己負担額シミュレーターのページで計算しながら確認できます。
このサイトについて
結婚式費用ラボの計算ツールは、ゼクシィ結婚トレンド調査・ハナユメ調査など、公開されている大規模調査の一次データをもとに作られています。
費用を「人数で変わる変動費」と「人数に関係ない固定費」に分解して試算しているため、招待人数や会場タイプを変えたときに金額がどう動くかを確認できます。
データの更新にあわせて数値を見直し、各ページに前提条件と出典、確認日を明記しています。
実際の費用は式場・日取り・オプションにより大きく異なります。
正確な金額は式場の正式見積もりでご確認ください。
当サイトは特定の式場・サービスの運営会社ではなく、中立の立場で費用の目安を提供しています。