結婚式の費用・お金

家族婚の費用はいくら?人数別の自己負担額と、少ないほど高くつく理由

少人数の会食テーブルに並ぶ装花とグラス

最終更新:2026年8月2日/ゼクシィ結婚トレンド調査2024の一次データにもとづいて計算しています

結論

家族婚10人の総額は約105万円、自己負担は約75万円です。
ただし人数が少ないほど、自己負担は重くなります

挙式料や衣裳といった固定費は人数で割れないのに対し、ご祝儀は人数に比例するためです。
親族のご祝儀は1人あたり5〜7万円で、料理や引出物にかかる費用(1人約2.5万円)を大きく上回ります。
つまり1人増えるごとに、自己負担はおよそ4.5万円ずつ減っていきます

「家族だけだから安い」と考えて人数を絞ると、総額は下がっても自分たちが払う金額は増えることがあります。
このページでは、誰がご祝儀を出すかを1人ずつ指定して、自己負担を計算できるツールを用意しました。

家族婚の自己負担シミュレーター

参列する人を間柄ごとに入力してください。
ご祝儀を出す人と出さない人が分かれるため、人数だけでは自己負担を計算できません。

それぞれ何人参列するかを入れてください。(ご祝儀の目安額は変更できます)

初期値は両家の親4人・兄弟姉妹4人・祖父母2人の10人にしてあります。
これがもっとも小さい家族婚の形です。

人数別の費用と自己負担(10人・20人・30人)

挙式+会食・ホテルまたは専門式場を前提にした試算です。
親からの援助は含めていません。

参列者内訳総額ご祝儀自己負担
10人両家の親4+兄弟姉妹4+祖父母2133.0万円30.0万円103.0万円
20人上記+叔父叔母10人158.0万円100.0万円58.0万円
30人上記+いとこ10人183.0万円170.0万円13.0万円

固定費108万円(ホテル・専門式場)+変動費2.5万円×人数で計算。
ご祝儀は親0円・兄弟姉妹と祖父母5万円・その他の親族7万円としています。

総額は10人から30人で50万円増えます
それなのに自己負担は90万円減ります

この逆転が、家族婚でいちばん誤解されている点です。

なぜ人数が少ないほど自己負担が増えるのか

費用は「人数で変わる部分」と「人数に関係ない部分」に分かれます。

区分中身人数との関係
固定費挙式料、会場使用料、衣裳、ヘアメイク、写真、映像人数が変わってもほぼ同じ
変動費料理・飲物、引出物、席次表、卓上装花1人あたり約2.5万円
ご祝儀親族から受け取る金額1人あたり5〜7万円

ここが要点です。
ご祝儀(5〜7万円)のほうが、変動費(2.5万円)より大きい。

つまり1人増えるたびに、支出は2.5万円増えますが収入は7万円増えます。
差し引き4.5万円ずつ自己負担が軽くなるという計算です。

逆に「人数を減らして節約しよう」とすると、減るのは2.5万円だけで、失うのは7万円になります。

衣裳もカメラマンも挙式料も、参列者が10人でも30人でも同じ金額です。
10人で割るか30人で割るかの違いしかありません。

一般的な結婚式でも同じ構造ですが、家族婚では影響がさらに大きくなります
親族のご祝儀(5〜7万円)は、友人の相場(3万円台)より高いためです。
友人中心の式より、1人あたりの「効き方」が強く出ます。

この構造そのものについては、結婚式の費用相場と自己負担額シミュレーターで人数10〜120人の早見表を公開しています。

誰がご祝儀を出すのか

家族婚の計算でいちばん重要なのに、あまり書かれていないのがこの点です。

参列者の全員がご祝儀を出すわけではありません。

間柄ご祝儀考え方
両家の親出さないことが多いご祝儀ではなく「援助」という形で費用を負担する側になる
兄弟姉妹3〜10万円独立していれば出すのが一般的。学生や未成年なら出さない
祖父母5〜10万円出す場合が多いが、高齢で年金生活なら辞退することもある
叔父叔母・いとこ5〜10万円ゼクシィの調査では親族全体の平均が1人7万円台

10人の家族婚で「両家の親4人」が含まれる場合、ご祝儀を出すのは残りの6人だけです。
10人分のご祝儀を見込んで計算すると、40万円前後ずれます。

親が「ご祝儀を出す」と言う場合もあります。
その場合は援助ではなくご祝儀として受け取ることになるので、上のシミュレーターでは「両家の親」の金額欄に入力してください。
どちらの形にするかは家庭ごとに違うため、早めにすり合わせておくと計算が狂いません。

なお、ご祝儀をあてにした資金計画は危険です。
金額が確定するのは当日で、しかも前払いの会場では先に総額を支払う必要があります。
見込みの8割で計算しておくと、想定外の持ち出しを避けられます。

スタイル別の費用(挙式のみ・会食のみ・挙式+会食)

家族婚では、披露宴をせずに挙式や会食だけにする選択肢があります。
どれを選ぶかで固定費が大きく変わります。

スタイル固定費の目安1人あたり10人の総額
挙式のみ約30万円約5,000円約35万円
会食のみ約40万円約2.5万円約65万円
挙式+会食約80万円約2.5万円約105万円
フォトのみ約15万円約15万円

レストラン・料亭を基準にした目安です。
ホテルや専門式場では固定費が3〜4割上がります。

挙式のみは、費用だけを見れば最も安く済みます。
ただし食事がないぶんご祝儀を受け取りにくく、結果として自己負担の総額はあまり変わらないこともあります。

実際に上のシミュレーターで「挙式のみ」に切り替えると、総額は下がりますが1人増やしたときに自己負担が減る効果も小さくなります

フォトウェディングという選択

挙式も会食もせず、写真だけを残す形です。
費用は数万円から30万円程度で、家族婚のなかでは最も安く済みます。

ただし参列という体験がないため、祖父母や親に「式を見せたい」という目的がある場合には代わりになりません。
目的が「記録を残すこと」なのか「集まって祝ってもらうこと」なのかで、選ぶものが変わります。

親からの援助は74.2%が受けている

自己負担の話をするときに欠かせないのが、親からの援助です。

項目調査結果
援助が「あった」74.2%
援助額の平均168.6万円(前年比+4.9万円)
自己負担額の平均161.3万円

ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)。
援助額は挙式・披露宴に使った金額。

ここで注目したいのは、援助の平均額(168.6万円)が自己負担の平均額(161.3万円)を上回っていることです。

つまり4人に3人は援助を受けており、その額は自己負担をほぼ相殺できる水準にあります。

家族婚は親族が中心で、親自身が参列者でもあります。
そのぶん費用の話を早い段階で共有しやすいという面があります。

高額な援助を受ける場合は、贈与税の扱いに注意してください。
結婚式の費用を親が直接負担する場合は、通常は課税対象になりにくいとされています。
ただし現金を渡す形や金額の大きさによっては判断が分かれるため、心配な場合は税務署または税理士に確認してください。

会場タイプで固定費はどれだけ変わるか

同じ人数・同じスタイルでも、会場によって固定費が変わります。

会場タイプ固定費の目安特徴
ホテル・専門式場約108万円設備とサービスが揃う。少人数向けの個室プランがある
レストラン・料亭約80万円料理の評価が高い。演出や設備には制約がある
公共施設・神社のみ約56万円最も安い。会食は別会場に移動する必要がある

挙式+会食の場合の目安。
実際の金額は地域と時期で変動します。

10人の家族婚では、会場タイプを変えるだけで50万円前後の差が出ます。
参列者が少ないほど、この固定費の差が自己負担に直結します。

人数が多ければご祝儀で吸収できますが、10人ではそれができません。
少人数だからこそ、会場選びの影響が大きいということです。

家族婚を選ぶメリットと注意点

費用の話が続いたので、ここで金額以外の理由も整理します。
実際には、費用よりこちらを重視して家族婚を選ぶ人のほうが多いためです。

メリット

項目内容
もてなしが行き届く一人ひとりと話す時間が取れる。大人数の披露宴では新郎新婦が席を回るだけで終わってしまう
準備の負担が軽い招待状の作成、席次表、引出物の選定などが少人数分で済む。準備期間も短くできる
アットホームな進行にできる司会を立てず、家族だけで進めることもできる。決まった進行にとらわれない
日程を選びやすい調整する相手が少ないため、平日やオフシーズンを取りやすい

特に「一人ひとりと交流できる」という点は、家族婚を選んだ人が最も挙げる理由です。
50人の披露宴では、祖父母とゆっくり話す時間はほとんど取れません。

注意点

項目内容
あとから「呼ばれなかった」と言われる親族の範囲をどこで線引きするかは事前に両家で合わせておく
友人や職場に報告する場が別途必要二次会や食事会を別に設けるなら、その費用も見込んでおく
特別感が出にくいと感じることがある演出を省きすぎると「普通の食事会」になる。チャペルでの挙式を入れるかで印象が変わる
身内だけなので気を抜きやすい料理と引出物は削らないほうがよい。親族は他の式と比較する目を持っている

「呼ぶ範囲」は費用ではなく人間関係で決めてください。
ここまで見てきたとおり、人数を減らしても自己負担は減りません。
叔父叔母を呼ばない判断を費用のために行うと、金銭的にも損をしたうえで関係に影響が残ります。

国内リゾート・海外での家族婚

少人数だからこそ選べるのが、リゾートウェディングです。
大人数では移動と宿泊の調整が難しいため、家族婚と相性がよい選択肢になります。

場所挙式料金の目安特徴
沖縄30〜60万円国内リゾートで最も人気。チャペルの選択肢が多い
北海道・軽井沢30〜70万円季節がはっきりしている。オフシーズンは大きく下がる
海外(ハワイなど)50〜100万円挙式料金以外に渡航費が人数分かかる

挙式と写真の料金の目安。
渡航費・宿泊費は別途必要です。

リゾート婚では、ご祝儀の考え方が変わります。
参列者が自費で渡航する場合、ご祝儀を辞退するか減額するのが一般的です。
その前提で計算すると、上のシミュレーターのご祝儀欄は大きく下げる必要があります
渡航費を新郎新婦が負担するなら、その分も自己負担に加わります。

沖縄で10人の家族婚を挙げ、渡航費を自分たちで負担した場合、挙式料金40万円+渡航費・宿泊費が1人5万円で50万円、合計90万円ほどになります。
ご祝儀を見込まないため、そのまま自己負担です。

「リゾートは安い」というイメージがありますが、渡航費まで含めると国内の式場と大きくは変わりません。
選ぶ理由は費用ではなく、そこで挙げたいかどうかです。

費用を抑えるコツ

家族婚で実際に効果が大きい順に並べます。

1. 会場タイプを変える(効果:最大50万円)

固定費が最も大きい変数です。
ホテルからレストランに変えるだけで、10人でも30万円近く下がります。

2. 平日・オフシーズンを選ぶ(効果:10〜30万円)

土日祝と平日では会場費が変わります。
家族婚は参列者が少ないぶん、日程の調整がつきやすいのが利点です。
1月・2月・8月などのオフシーズンも同様に安くなります。

3. 衣装の点数を減らす(効果:10〜20万円)

お色直しをなくす、和装をやめるなど。
衣装は1点増えるごとに10万円前後かかるうえ、着替えの時間だけ会話が止まります。

少人数なら、演出よりも一緒に過ごす時間を優先する方法もあります。
写真に残る衣装の種類は減りますが、前撮りで別の衣装を着るという分け方もできます。

4. 演出とペーパーアイテムを省く(効果:5〜10万円)

10人程度なら席次表は不要ですし、司会も立てずに進行できます。
ただし削りすぎるとゲストへの配慮が足りなくなるため、引出物や料理は削らないほうが無難です。

人数を減らすのは節約になりません。
ここまで見てきたとおり、1人減らすと支出は2.5万円しか減らず、ご祝儀は5〜7万円失います。
呼ぶかどうかは費用ではなく、来てほしいかどうかで決めてください。

5. 予算を先に決めてから式場を探す

これがいちばん効きます。

結婚式場を先に見学すると、提示されたプランを基準に予算が決まってしまいます。
そうではなく、「自己負担でいくらまで出せるか」を先に決めて、そこから逆算するのが順序です。

上のシミュレーターで、参列者と会場タイプを入れて自己負担を出してみてください。
その金額が出せる範囲に収まらなければ、会場タイプを変えるかスタイルを変える必要があります。

見学の前に、この3つを決めておいてください。

  • 参列してもらう人(間柄と人数)
  • 自己負担の上限額
  • 挙式をするかどうか

この3つが決まっていれば、式場でプランを提示されたときに判断できます。
決まっていないと、衣裳や演出のオプションを足すたびに予算が動いてしまいます。

見積もりに載らない費用

式場の見積もりに入っていないのに、実際には必要になる費用があります。
家族婚では特に次の3つが効いてきます。

項目目安家族婚での事情
お車代・宿泊費1人1〜3万円親族は遠方から来ることが多く、人数が少なくても発生する
前撮り・別撮り5〜20万円当日の写真が少ないぶん、別で撮るケースが多い
両家の顔合わせ5〜10万円式とは別に食事会を設ける場合

特にお車代は見落とされがちです。
遠方の親族が3組いれば、それだけで10万円近くかかります。
ご祝儀を7万円もらっても、お車代で3万円返せば実質4万円という計算になります。

資金が足りるか不安な場合は、結婚式のお金がないときにやることで不足額と、月いくら貯めれば間に合うかを計算できます。

上のシミュレーターでは、この分は含めていません。
遠方の参列者が多い場合は、ご祝儀の入力額を実質的な金額に下げて計算してください。

よくある質問

家族婚の費用は10人でいくらですか?
挙式+会食・ホテルまたは専門式場で、総額約133万円、自己負担は約103万円が目安です。
レストランや料亭を選べば総額は約105万円まで下がります。
ただしご祝儀を出すのは親を除いた6人程度なので、参列者10人分のご祝儀は見込めません。
人数を減らせば安くなりますか?
総額は下がりますが、自己負担は増えます。
1人減らすと料理などが約2.5万円減る一方、ご祝儀を5〜7万円失うためです。
差し引きで自己負担は約4.5万円増える計算になります。
親からもご祝儀をもらえますか?
家庭によります。
一般的には、親はご祝儀ではなく「援助」という形で費用を負担する側になります。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024では、親・親族からの援助が「あった」人が74.2%、平均額は168.6万円でした。
自己負担0円にできますか?
条件が揃えば可能です。
同調査では、自己負担が0円以下だった人が8.9%いました。
親族が多い・固定費の低い会場を選ぶ・親の援助がある、という条件が重なった場合です。
ただしご祝儀は確定額ではないため、見込みの8割で計算しておくのが安全です。
挙式のみと挙式+会食では、どちらが得ですか?
総額は挙式のみが安く、10人で約70万円の差が出ます。
ただし会食がないとご祝儀を受け取りにくいため、自己負担の差は総額ほど大きくなりません。
費用だけで決めず、何をしたいかで選んでください。
祖父母がご祝儀を辞退した場合はどうなりますか?
上のシミュレーターで「祖父母」の金額欄を0円にしてください。
2人分で10万円のご祝儀がなくなるため、自己負担がその分増えます。
高齢の親族については、事前に無理のない形を家族で決めておくと安心です。
ご祝儀はいつ受け取れますか?
当日です。
一方で会場への支払いは前払いのところが多く、ご祝儀を受け取る前に総額を立て替える必要があります
手元資金が不足しないよう、支払いのタイミングを契約前に確認してください。
お車代は誰に出しますか?
遠方から来る親族が対象です。
交通費の全額または半額、宿泊が必要なら宿泊費も含めるのが一般的です。
家族婚は親族が遠方から集まることが多いため、人数が少なくても総額では無視できません。
計算の前提(2026年8月2日時点):総額・ご祝儀・自己負担・親からの援助の各平均値はゼクシィ結婚トレンド調査2024(リクルート ブライダル総研)の全国推計値を参照しています(挙式・披露宴の総額343.9万円/ご祝儀総額205.6万円/自己負担161.3万円/招待客52.0人/うち親族20.6人/親・親族からの援助あり74.2%・平均168.6万円/自己負担0円以下8.9%)。
家族婚のスタイル別・会場タイプ別の固定費と、1人あたりの変動費(約2.5万円)は、上記の一次データと当サイトの費用シミュレーターの計算モデルにもとづく試算です。
ご祝儀の金額(親0円・兄弟姉妹および祖父母5万円・その他の親族7万円)は目安であり、地域・家庭・関係性によって大きく異なります。シミュレーターでは金額を変更できるようにしていますので、ご自身の状況に合わせて入力してください。
お車代・宿泊費・前撮り費用はシミュレーターに含めていません。
実際の金額は会場・日取り・オプションにより大きく変動するため、最終的な費用は式場の正式見積もりでご確認ください。
贈与税の取り扱いについては個別の状況により判断が分かれるため、高額な援助を受ける場合は税務署または税理士にご確認ください。
当サイトは特定の式場・紹介サービスの運営会社ではなく、中立の立場で費用の目安を提供しています。